TR-100E形粘度計
TR-100E形粘度計は、円錐平板形(コーンプレート形)回転粘度計です。
ずり速度およびずり応力が理論的に計算できる為、非ニュートン性流体のレオロジカルな解析が可能になります。
また、指針軸を保護するためのオートロック機構を備えている為、初めて粘度計をお使いになる方でも安心して測定することができます。
Contents
オートロック機構
電源インターロック機構
動作中に電源スイッチをO F Fにしても、軸受のロックが完了するまで電源はO F Fになりません。
停電や断線の場合は復旧するまでお待ちください。復旧後、電源がONになると自動でロック動作が行われます。
タッチパネル
3.5インチ液晶カラータッチパネルを搭載し、見やすい画面で操作性が向上しました。
動作原理
- モータの回転は渦巻きバネを介してロータに伝達され、測定液中で回転するロータに粘性トルクが作用します。
- 渦巻きバネは、この粘性トルクの大きさに比例した角度だけ捻じれた状態で回転し、渦巻きバネの捻じれ角は、渦巻きバネの両端に連結されている2枚のスリット円板相互の捻じれ角と同じになります。
- スリット円板それぞれに対応して設けられたフォトセンサで、この捻じれ角度を読み取り、粘度に換算して表示します。
データ互換
TR-100形粘度計はJIS規格やISO規格に適合しており、測定したデータは、当社製の他の粘度計と互換性があります。
オプションコーンロータ
測定するサンプルの粘度値によって様々なオプションコーンロータを取り揃えています。
標準付属の「1°34’×R24」のコーンロータに対し、より高粘度のサンプルを測定する場合は「3°コーン」、より低粘度のサンプルを測定する場合は「0.8°コーン」を選択します。
また、「3°コーン」には径が小さい物もあるので、高粘度であればあるほどより径の小さいコーンロータを選択していきます。
温度センサ
TR-100Eではオプションの温度センサを使用することで、カップ内にあるサンプルの温度をより精度よく測定することが可能になっています。
サンプルの温度管理について
コーンプレート形粘度計は少量のサンプルで粘度測定を行うため、サンプルの温度管理が必須になりますが、東機産業では2種類の温度管理システムを用意しています。
循環型恒温水槽
恒温水を供給する外部循環ポンプ付きの循環型恒温水槽です。
ホースをサンプルカップと接続し、サンプル温度を一定に保ちます。
PC-100(温度コントロールユニット)
ペルチェ素子の採用により、従来の恒温水槽よりも高速・高精度の温度制御が可能、かつ、非常にコンパクトな為、省スペースで使用できる温度コントロールユニットです。
Visco-Chart
粘度データをパソコンに取込むソフトウェア(オプション)です。
リアルタイムでグラフ化
リアルタイムでグラフ化することにより、サンプルの特性が可視化され評価し易くなります。
また、簡易解析機能では「ヒステリシスループ面積」や「非ニュートン粘性指数」が算出できます。
データベース機能
測定したファイルはデータベースに登録しておくことで、データの管理が簡単になります。
下記の項目に入力しておくと、
いつ、どこで、誰が
測定したデータなのかが明確に分かりやすくなります。
・測定者
・任意1
・任意2
・コメント
プリント出力
オプションのプリンタを接続することで、粘度データおよび温度データの印字ができます。