TV-150B形粘度計
ピボットレス機構で耐久性が向上したB形粘度計(TVB-10/15の後継機)
粘度計を初めてお使いになる方も安心してお使いいただける、デジタル粘度計のスタンダードです。
Contents
特長
- ピボットレス機構(トーションワイヤ+磁気軸受)
- カラータッチパネル搭載
- ワンタッチロータ着脱(バヨネットカップリング)
- 温度表示機能装備
- データ出力機能標準装備
(プリンタ、PCとの接続が可能)
動作原理
モータの回転はトーションワイヤ(懸張線)を介してロータに伝達され、測定液中で回転するロータに、粘性トルクが作用します。
トーションワイヤは、この粘性トルクの大きさに比例した角度だけねじれた状態で回転し、トーションワイヤのねじれ角は、トーションワイヤの両端に連結されているスリット円板AとB相互のねじれ角と同じです。
スリット円板それぞれに対応して設けられたフォトセンサで、このねじれ角度を読み取り、粘度に換算して表示します。
また、トーションワイヤの下端部には磁気軸受があって、ロータの軸心を非接触でささえています。
測定レンジ
機種 | 測定レンジ | 測定範囲 |
TV-150BM TV-150BH TV-150BR TV-150BU |
67.37 μN・m 718.7 μN・m 1437.4 μN・m 5749.6 μN・m |
15 ~ 2,000,000 mPa・s 100 ~ 8,000,000 mPa・s 100 ~ 16,000,000 mPa・s 400 ~ 64,000,000 mPa・s |
データ互換
TV-150B形粘度計はJIS規格やISO規格に適合しており、測定したデータは、当社製の他の粘度計と互換性があります。
標準付属のスピンドルロータ
B型粘度計にはレンジタイプに応じて下記のスピンドルロータが標準で付属します。
- TV-150BM :TM1~TM4 4本
- TV-150BHRU:TH2~TH7 6本
少量サンプルアダプタ
B型粘度計では一般的に500mlビーカを使用する為、比較的多量のサンプルが必要となりますが、オプションの少量サンプルアダプタを使用することで、
- 高価なサンプルの粘度測定
- 少量の試作サンプルの粘度測定
- 多量に取り扱うと危険なサンプル粘度測定
の際に、少試料(8~13ml)のサンプルで粘度測定を行うことができます。
※少量サンプルアダプタを使用する場合は、サンプル量が少ない為、恒温水槽やペルチェブロック使用した温度管理が必要となります。
低粘度アダプタ
オプションの低粘度アダプタ(Lアダプタ)を使用することで、標準ロータでは測定できない低粘度流体の粘度測定が可能になります。
また、少ないサンプル量(約22ml)で測定できるのも特徴です。
※低粘度アダプタを使用する場合は、サンプル量が少ない為、恒温水槽を使用した温度管理が必要となります。
Tバーステージ
通常のB型粘度計では測定が難しい降伏値をもつ流体(ペースト状、ゲル状)や、ずり(せん断)を受けると構造破壊を起こす半固体物質(プリン、ゼリーなど)の場合、Tバーステージを使用することで、安定した測定を行うことが可能になります。
サンプルの温度管理について
粘度測定において、測定するサンプルの温度管理は非常に重要となります。
浸漬型恒温水槽を使用することで、温度を一定に保ち、より安定した粘度測定が可能になります。
また、少量サンプルアダプタを使用する場合、PK-100(ペルチェブロック)を使用することで、コンパクトで迅速・正確な温度制御が可能になります。
データ出力
データ出力機能付きのTVB-15であれば、オプションのプリンタを接続することで、粘度データの印字が可能になります。
また、粘度データ取り込みソフトウェア(Visco-Chart)を使用することで、パソコンに粘度データを取り込むことが可能になります。